「地域の子どもは地域が育てる」

1月23日(日)に豊田市NPO法人朝日丘スポーツクラブ「地域の子どもは地域が育てる」と題し、地域の絆づくり講演会が行われました。

これは公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団の実施している「総合型地域スポーツクラブを核とした地域の絆づくり事業」を同クラブが受託しての開催です。

講師は、こどもクリニック・パパの高橋昌久氏と山口貴子氏の2名。お二人とも臨床心理士で、高橋氏は医師でもあります。子どもたちの声に耳を傾け、心の問題の解決に取り組まれています。

腹痛を訴えて来院してくる子どものほとんどが、体に異常があるのではなく心因性であるとのこと。子どもの心を理解し、成長段階に応じた接し方が重要であることなどをお話されました。

親や家庭だけでなく、子どもたちを地域全体で温かく見守り育てていくことは、総合型地域スポーツクラブの役割かもしれません。

総合型地域スポーツクラブはその名の通り、地域を核として、そこに住む誰もがいつでも・どこでもスポーツを身近で楽しめる場です。そこでの活動を通じて、地域の子どもからお年寄りまで多世代が交流し、コミュニケーションが図られます。普段、あまり接することのない人や世代が、お互いに関心を持てる場になるのです。

地域にそんな環境が整えば、一体感…すなわち「絆」を生みだすきっかけにもなるはず。特に子どもたちが成長する上で、周囲の環境は重要となります。道具や施設の様な目に見える「もの」の充実だけでなく、応援したり指導してくれる地域の大人や家族とのつながりが人間性を大きく育ててくれるはずです。

クラブでの活動や交流を通じて、子どもたちが自分の育ったクラブはもちろん、地域・街、人を好きになってくれたら嬉しいですね!